コラーゲンの美容効果と相乗効果に関するエビデンス | Fleur de printemps

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コラーゲンの美容効果と相乗効果に関するエビデンス

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はじめにコラーゲンは、人の身体で最も豊富に存在するタンパク質で、皮膚・骨・軟骨・血管・髪などの組織の構造を支える主要成分です​。特に皮膚の真皮の約70~80%を占め、エラスチンやヒアルロン酸とともに肌の弾力や潤い、ボリュームを維持する役割を担っています​。加齢や紫外線などにより体内のコラーゲン産生は減少し、これがシワやたるみ、髪のハリ低下など美容面の変化につながります。近年、コラーゲン配合のサプリメントやドリンクが美容効果を謳って人気ですが、その科学的根拠について確認していきます。また、コラーゲンの効果を高める栄養素やハーブティーとの相乗効果に関するエビデンスも併せて調査します。

コラーゲンの肌への効果(シワ改善・保湿など)1シワ・弾力の改善: いくつかの臨床研究により、経口摂取するコラーゲンペプチドが肌のシワの軽減や弾力性の向上に寄与することが示されています。

例えば、国際皮膚科学誌のレビューでは19件の試験(計1,125名)を分析し、コラーゲンサプリメントを摂取した群で肌のハリ(弾力)や柔軟性、潤いが改善し、シワが目立ちにくくなったと報告されています。

別のランダム化比較試験では、特定のコラーゲンペプチド(プロリルヒドロキシプロリンなどを豊富に含む)を含む飲料を8~12週間摂取することで、皮膚の水分量や弾力性が向上し、シワの深さや粗さが有意に改善したとの結果が得られています。実際、コラーゲン摂取群ではプラセボ群に比べシワの本数や深さが減少し、肌年齢が若返ったとする報告もあります​。

また最新のメタアナリシス(26のRCT、1,700名以上対象)でも、コラーゲン補給により皮膚の水分量と弾力がプラセボ対照より有意に改善することが示されています​。これらのエビデンスは、コラーゲンペプチドの経口摂取が肌の老化兆候(シワ・ハリ低下)の改善に一定の効果をもたらす可能性を支持します。


2 保湿効果: コラーゲン摂取は肌の保湿力向上にも寄与します。

上記メタ分析において経口コラーゲンにより経表皮水分蒸散の低下や角質水分量の増加が報告されており​、肌の潤いを保つバリア機能の改善が示唆されています。ハーバード健康医学によれば、コラーゲンサプリを摂った群で肌の水分含有量(保湿)が増え、肌のしっとり感が高まったという結果が複数の研究で観察されています。

実際の臨床試験でも、コラーゲン飲料を4週間摂取した女性で皮膚内のコラーゲン密度が有意に増加し(+6.1%)、シワが減少(-19.1%)、水分量が増加(+5.2%)するといった顕著な改善が見られています​。こうした保湿効果の背景には、コラーゲンペプチドが真皮の線維芽細胞を刺激して自前のコラーゲンやヒアルロン酸産生を促すことで、肌の水分保持能力が向上する仕組みが考えられます。


3その他の肌効果: コラーゲンの経口摂取により、肌表面のキメや艶の改善、粗さの軽減など総合的な肌質向上も報告されています。

一部の研究ではコラーゲン補給によって皮膚の密度が増し、毛穴や色むらの減少など美容指標の好転が見られています。

さらに、コラーゲン摂取は炎症マーカーの低下や抗酸化能の指標改善も示すことがあり、これは肌老化の要因である慢性炎症や酸化ストレスを軽減する可能性があります。

総じて、信頼性の高い文献からコラーゲン摂取は肌のシワ・保湿・弾力といった美容面にプラスの効果をもたらしうることが示唆されています。ただし、「コラーゲンだけ」の効果と断定しづらい場合もあります。市販の多くの美容サプリはコラーゲンの他にビタミンや抗酸化物質など複数成分を含むため、それらとの相乗効果で改善している可能性も指摘されています​。

今後、純粋なコラーゲンの寄与を明らかにするための更なる大規模試験が望まれています。

コラーゲンの髪への効果(抜け毛予防・白髪予防・育毛など)

1抜け毛・育毛効果: 髪の主成分はケラチンというタンパク質ですが、毛包(毛根)を取り囲む頭皮の真皮にもコラーゲンが豊富で、毛髪を支える土台となっています。

加齢に伴い頭皮のコラーゲン量が減少すると毛包が萎縮し、髪が細く抜けやすくなることが示唆されています。

このため、コラーゲン補給が毛髪の成長を助ける可能性が注目されています。

しかし現時点で、コラーゲンサプリが人間の毛髪の成長やボリュームを著しく向上させるという明確な医学的根拠は限定的です​。ハーバード大学によれば、「経口コラーゲンが髪の成長やツヤ・ボリュームを改善する確かな証拠は現在のところ見当たらない」とされています​。つまり、コラーゲン配合製品の育毛効果を裏付ける大規模な臨床データは不足しています。

ただし初期的な研究や動物実験では、コラーゲンが育毛をサポートする可能性が示されています韓国の研究では、魚由来のコラーゲンペプチドがヒトの毛乳頭細胞(毛髪の成長を司る細胞)の増殖を促進し、マウスに経口投与すると育毛(発毛)促進効果が確認されました​。

具体的には、コラーゲン投与群のマウスでは毛の再生が早まり、毛包の成長期が延長する傾向が見られています。また2024年に発表されたヒト臨床試験では、コラーゲンペプチド(ビタミンC配合)を12週間摂取した群で頭皮の乾燥やフケが改善し、毛髪の本数がプラセボ群より27.6%増加したとの結果が報告されました(ただし毛髪数の増加は統計的有意差なし)。同試験では、専門家評価による髪の健やかさ(艶や太さなど外観)のスコアが約32%向上し、有意な改善が確認されています​。このように、小規模ながらコラーゲン補給で抜け毛が減ったり髪質が向上したとする報告も出始めています。


2白髪への影響: 髪の色は毛根の色素細胞が産生するメラニンによりますが、白髪化は主に遺伝要因と老化による色素細胞の機能低下が原因です。

コラーゲンが白髪を予防・改善できるという科学的根拠は現状ありません。専門家によれば、一度白髪になった毛髪の色をコラーゲンで元に戻せるという証拠はなく​、コラーゲンが直接白髪発生を抑制する明確なデータも確認されていません​。ただし間接的に、コラーゲンが頭皮や毛包の健康を保つことで結果的に髪全体の老化(細毛化や休止期の延長)を遅らせ、白髪の進行スピードを緩やかにする可能性は考えられています​。コラーゲンは抗酸化作用を持つアミノ酸(グリシンなど)を含むため、酸化ストレスによる毛包細胞へのダメージを軽減する働きがあるかもしれません。しかし、現段階では白髪対策としてのコラーゲンの有効性を示す公的な研究は見当たらないため、誇大な期待は禁物です。


3まとめ(髪への効果): コラーゲンが髪に与える影響は、肌に対する効果と比べてエビデンスが少なく、「髪が生える」「抜け毛が劇的に減る」といった確証は得られていません​。育毛分野では他の要因(栄養不足の改善やホルモンバランス調整など)の方が直接的です。ただ、コラーゲンは毛髪の土台である頭皮環境を整える素材であり、必要な栄養素と組み合わせることで髪の健康を総合的にサポートする一助にはなり得ます。髪のためにコラーゲンを摂取する場合は、後述するビタミンCや鉄分などと併せてバランス良く栄養を補給し、総合的なケアを行うことが望ましいでしょう。

コラーゲンと相性の良い栄養素(相乗効果)コラーゲンの美容効果を最大限に引き出すためには、一緒に摂ると相乗的に働く栄養素にも注目しましょう。以下に、コラーゲンとの相性が良い代表的な成分とその根拠を示します。

  • ビタミンC(アスコルビン酸): コラーゲン生成に欠かせないビタミン。体内でコラーゲンの原料であるアミノ酸(プロリンやリシン)がヒドロキシプロリン・ヒドロキシリシンに変換され安定なコラーゲン繊維を形成するには、補酵素としてビタミンCが必要です​。言い換えれば、ビタミンCなしでは丈夫なコラーゲンが作れません実際、「体内でアミノ酸からコラーゲンが生成される際にサポート役となる栄養素はビタミンCと鉄である」と明記する解説もあります​。ビタミンCを十分に摂取することで、コラーゲンサプリの効果を高めることが期待できます。例えばコラーゲンとビタミンCを同時に含むサプリメントでは、肌の弾力やシワ改善効果がビタミンC非含有の場合より高まる傾向が報告されています(ビタミンC自体にも抗酸化・美白効果があるため相乗的に作用)​。

  • 鉄分(ヘム鉄・非ヘム鉄): 鉄もコラーゲン生成酵素(プロリル水酸化酵素など)の補因子として不可欠です。特にビタミンCと協働して鉄はコラーゲン繊維の架橋形成(成熟)を助ける役割があります。鉄分が不足するとコラーゲン合成が滞り、皮膚の老化や創傷治癒遅延を招く可能性があります。また鉄欠乏は貧血だけでなく抜け毛の増加にもつながるため、美髪のためにも鉄は重要です。コラーゲンサプリには鉄を添加している製品もあり、そうした組み合わせで肌のキメ改善や髪のコシ向上が見られたというデータもあります(栄養機能食品の報告などより)。

  • ヒアルロン酸: ヒアルロン酸は真皮や関節液に存在し、大量の水分を抱え込んで肌の潤いと張りを保つ多糖類です。コラーゲンとヒアルロン酸は肌の構造と水分保持を担うコンビであり、両者が十分にあることで若々しい肌が維持されます​。コラーゲン補給と同時にヒアルロン酸を摂ることで、肌の保湿効果が相乗的に高まると考えられます。実際、経口ヒアルロン酸の摂取は2~8週間で皮膚水分量を有意に高めるとの臨床報告もあり、コラーゲンによる弾力アップと相まって乾燥小ジワの軽減に役立つ可能性があります。ヒアルロン酸とコラーゲン、ビタミンCなどを組み合わせたサプリメントの試験では、肌のシワ得点が有意に減少し、肌全体の質感や輝きが向上したとの結果も得られています。このようにヒアルロン酸はコラーゲンの「潤い面」での効果を補完する栄養素です。

  • その他の栄養素: コラーゲンの働きを支える微量栄養素としては、この他に亜鉛や銅も重要です。亜鉛はタンパク質合成全般に必要で、傷の治癒や皮膚・毛髪の新生に関与します。銅はリシルオキシダーゼという酵素の補因子で、コラーゲンやエラスチンの架橋形成(強度確保)に必須です。ビタミンB群(特にB6)もアミノ酸代謝に関与し、コラーゲン生成を間接的にサポートします。抗酸化ビタミンのビタミンEやβ-カロテンは、コラーゲンが紫外線や活性酸素で分解されるのを防ぐ働きがあります。これらを総合的に摂取することで、コラーゲンの美容効果を発揮しやすい体内環境を整えることができます。

ハーブティーとの併用によるメリット
コラーゲンとハーブティーを組み合わせることで得られる美容メリットについて、科学的根拠に基づき説明します。ハーブには抗酸化作用や抗炎症作用を持つものが多く、コラーゲンの生成促進や分解抑制に寄与する可能性があります。

以下、代表的なハーブティーとコラーゲン併用のメリットを挙げます。


カモミール: カモミールはリラックス効果で知られるハーブですが、肌の炎症を鎮める作用や抗酸化作用も持ちます。特にローマンカモミールの精油成分はコラーゲン産生を促進する効果が報告されています​。実験ではヒト皮膚細胞にカモミール精油を添加すると、コラーゲン生成量が対照より有意に増加し、精油の濃度依存的に産生が高まったことが確認されています​。これはカモミール中の有効成分(例えばテルペノイドやフラボノイドのアピゲニン等)が線維芽細胞を刺激した結果と考えられます。加えて、カモミールの抗炎症作用により肌の赤みや刺激を軽減し、皮膚バリアを保護する効果も期待できます​。実際、カモミールエキスを配合したクリームが軽度の皮膚炎を改善した例や、カモミール含有飲料が肌荒れを緩和したとの報告もあります(伝統的な利用含め)。以上より、カモミールティーを飲みながらコラーゲンを摂ることで、ストレス緩和と抗炎症作用を通じて肌のコンディションを整え、コラーゲンの働きを助ける相乗効果が見込まれます。


ローズヒップ: ローズヒップティー(ローズヒップはバラの果実)は天然のビタミンC爆弾とも呼ばれるほどビタミンCを豊富に含み、その含有量はレモンの数倍にもなります。ビタミンCは前述の通りコラーゲン生成に必須のため、ローズヒップティーをコラーゲンと一緒に摂ることは理に適っています。さらにローズヒップにはリコピンなどのカロテノイドやポリフェノール類が含まれ、高い抗酸化作用で肌の老化を防ぐ効果があります​。注目すべきエビデンスとして、ローズヒップの種子と果皮を含む標準化パウダーを毎日摂取した臨床試験では、8週間で目尻のシワの深さが有意に軽減し、皮膚の水分量と弾力も向上しました​。加えて、このローズヒップにはGOPO(ゴポ)と呼ばれる特有のガラクトリピドが含まれており、これはコラーゲンの合成と修復を刺激する作用を持つことが示唆されています​。ローズヒップティーを日常的に飲むことでビタミンC補給と抗酸化によるコラーゲン維持効果が期待でき、コラーゲンサプリの美容効果を後押しするでしょう。また、ローズヒップティー自体が肌の水分蒸発を防ぎバリア機能を高めるとの報告もあり、美肌づくりに有用なハーブです。


レモンバーム: レモンバーム(メリッサ)はレモンに似た爽やかな香りのハーブティーで、古くから「若返りのハーブ」としても知られています。抗酸化作用が強く、肌の糖化や酸化を抑制する可能性があります。近年の研究では、レモンバームエキスとコラーゲンペプチド、ビタミンCを組み合わせたところ皮膚バリア機能の指標が飛躍的に改善する相乗効果が確認されました​。具体的には、皮膚の天然保湿因子であるフィラグリン遺伝子の発現がレモンバーム単独でも10倍以上増加し、さらにコラーゲン+ビタミンCと併用すると一段と高まったのです​。また、肌細胞同士を密着させるタンパク質クローディン1の発現・配置も改善し、角質バリアが強化されました​。これらの結果から、レモンバームティーをコラーゲンと共に摂取することで皮膚の潤い保持やバリア機能が相乗的に向上し得ることが示唆されています。リラックス作用もあるハーブなので、睡眠の質改善を通じて肌再生を助ける効果も期待できるでしょう。


その他のハーブ: 上記以外にも、コラーゲンとの相性が良いハーブティーはいくつかあります。

ルイボスティーは南アフリカ原産のハーブティーで、亜鉛やケルセチン類を含みコラーゲン産生を助ける可能性があります。ハイビスカスティーもローズヒップ同様にビタミンCが豊富で、利尿作用で体内の老廃物を排出しつつ美肌に寄与します。これらのハーブティーはいずれも抗酸化や栄養補給によりコラーゲンの美容効果を後押しするものですが、過剰な摂取は避け、あくまで補助的な役割として日々の美容習慣に取り入れるのが良いでしょう。

おわりに
コラーゲンの経口摂取による美容効果について、信頼性の高い情報源に基づき概観しました。総合すると、コラーゲンサプリメントには肌のシワ改善・保湿・弾力向上に一定のエビデンスがあり、ハリのある若々しい肌作りに有用であることが示唆されています。
また、コラーゲンの効果は単独よりも他の栄養素やハーブとの併用で高まる可能性が示されています。ビタミンCや鉄などを十分に摂ることで体内でのコラーゲン生成が促され、ヒアルロン酸の補給で保湿効果が強化されます。カモミールやローズヒップなどのハーブティーは抗酸化・抗炎症作用によってコラーゲンの機能をサポートし、肌や髪の健康に寄与します。それぞれ科学的な根拠に裏付けられた相乗効果であり、日々の美容習慣に賢く取り入れることで「攻め」と「守り」の両面から美容ケアを強化できるでしょう。
最後に、コラーゲンはあくまで栄養補助であり、バランスの良い食生活や紫外線対策、十分な睡眠といった基本的なケアが土台となります。そうした土台の上でコラーゲン+相性の良い栄養素・ハーブを取り入れることで、科学に裏打ちされた美容効果を最大限に享受できると考えられます​。今後も新たなエビデンスを注視しつつ、正しい知識に基づいた美容法を実践していきたいものです。


参考文献・情報源: 本レポートでは、国際学術誌や公的機関の発表、大学・研究機関の報告等から最新の知見を引用しました。​などに示した通り、コラーゲンの美容効果には科学的裏付けがあり、適切に活用すればエイジングケアに役立つ可能性があります。ただし一部の効果についてはエビデンスが限定的であることも踏まえ、偏りなく情報を解釈することが大切です。

本資料がエビデンスに基づく美容ケアの一助になれば幸いです。

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